all is full of love

フジロックの2日目。
おとといのこと。

ぬかるんだ地面の上で雨に打たれながらでも、それを忘れさせるほどの音楽体験があった。

あえて後方から観ていたが、声は、痛いほどに伝わってきた。

その人の体からわき出した音楽が、夜空にどこまでも広がっていき、
数え切れない聴衆の上に、まさに降りそそいでいるような光景。

その人が奏でる音楽ではなく、その人が音楽だった。

ビョーク。
つくりものではない、必然的に生まれた音楽の持つ強烈な力を痛感した。

録音作業第一回戦。

昨日、一昨日と、2ndミニアルバムに向けてのレコーディング一回戦。

今回はやはり、前回以上に学ぶことが多かった。
時間的余裕も前回よりあったため、
演奏を録音する意味について考えながら臨むことが出来た。

まだレコーディングは終わっていない。
euphoriaの今を、しっかりと反影した作品を創り上げたい。

違って見えた景色

軽く怪我した右足を少しだけ引きずって、一人、渋谷まで。

たどり着いたのは、満員に近いライブハウスだった。

54-71、圧巻。
あの、研ぎ澄まされた刃のような鋭さに、新たな色が加わった感覚。
それも、他で見たこともない色が。

THE MERCURY PROGRAM、詠嘆。
変幻自在のダイナミクスを生むリズムと、優しく、そして美しく重なりあう響き。
あれほどイマジネーションを刺激するリズムは、ひょっとしたら初体験かもしれない。

予想と期待を、遙かにしのぐ内容。

少しだけ足を引きずりながら、帰り道では、
渋谷の街の派手すぎるネオンサインさえ、不思議なほどに心地よかった。

ブルーグレーの空

どんよりと雨雲がたれこめて、
ブルーグレーのグラデーションのような空。

さっきまでやんでいた雨が、また降り始めた、雨の七夕。