おじいさんの視線の先

夕方のバス。

前の席に座っていたおじいさんが突然、「おぉ、すごい」と声をあげた。
おじいさんの視線は、窓の外に向けられている。

そこには、空高くいっぱいに広がった夕焼け雲が。
空中で混じり合う、空色と茜色。

いつになっても小さなことに感動できる年の取り方って素晴らしいと、そう思った。

かわる・かわらない

一年前の日記を読んでみた。

今と同じようなことを同じように感じている自分がいて、
ちょっとおかしかった。

そこに残っているのはわずかな文章だけれど、
あたりまえながら、変わらないなあと。

でもまったく同じかといわれれば、ほんの少しだけ違う気もする。


そういえば、キノシタが一年前に書いていた、
”ショータは魔女宅のジジに似てると思う、何か雰囲気が”
という発言、そうなのかも、と妙に納得してしまった(笑)。

でもこれ、納得していいのだろうか……(笑)。

湯気の向こうに

あひるのプッカを連れておふろに入ると、
そこで出会ったのは、かめ、ペンギン、オットセイ、かば……そして最後にはくじら。
すっかり満員になって、にぎやかな湯船。

小さい頃くりかえし読んだ、『おふろだいすき』という絵本の話だ。

あの頃は、今日こそ本当にかめがのそっと出てきたり、
ペンギンが床をおなかで滑って登場したりしないかと、わくわくしていた。

そういえば、湯船で足が伸ばせなくなったのはいつからだったか。
むかし、バタ足までしていた記憶もあるのに。

今夜は、12月並の冷え込み。
湯気の立ちのぼる湯船につかりながら、そんなことを思い出して、少しわくわくしている自分がいた。

或る日のこと

何とはなしにピアノを弾いていたら、
いい感じの旋律を思いついて、
すると自然に指が動き始めて、
ふと気がつくと曲が完成していた……という夢を見ました(笑)。

しかも、自分で言うのも難ですがかなりいい曲(笑)。

しかしピアノを弾けない僕は、それを再現することができず、その旋律も時間が経つと忘れてしまい……。

でもあの、イメージが屈折せずにそのまま音になっていく感覚は、ちょっとびっくりしました。

過去にも一度このタイプの夢を見たのですが、
これはピアノを弾けるようになりたい願望の表れなのでしょうか(笑)。

いやいや、忘れてしまったようでどこかに残っているはずのあの旋律は、
いつか何らかの形になってあらわれてくる気がします。

ちなみにうちのK君は以前、僕らが通っていた学校の講堂で、
ロックなど許されるはずのないあの”神聖なる”講堂で、
euphoriaが新曲を演奏している夢を見たそうです。

それもかなりかっこいい曲だったとか。

変なバンドだ(笑)。