欲張らないところにある自由

"Winter EP"、
たくさんの方に聴いていただくことができて、
そして、多くの感想をいただけて、大変うれしいです。
ありがとうございます。

制作にとりかかったのは、この冬がはじまる頃。
仮完成までたどり着くたびに、確認のため、
その音と共に、外を歩きました。
マフラーと手袋をして、白い息を吐きながら。
そのときの感覚が"Winter EP"を聴くと
鮮明に浮かんできます。

*

"The Stories Linger in My Mind"以来、
だいぶ久々のオリジナル楽曲ということもあって、
隅々まで耳を傾ける意識で、
今回の3曲を仕上げていきました。

制作途中、意気込むあまり、
その気持ちが膨らみすぎて、
少し、不安になってくることがありました。
はたして、聴き手の方に、
このニュアンスは伝わるだろうか、
見向きもされなかったらどうしよう、などなど。

でも、今思うと、
そういった考えが行き過ぎるのは、
もったいないなと感じます。
なにがもったいないかというと、
受け手の方の自由が少なくなっていくから。
そして、自分自身の自由にも制限が生まれる。

僕に出来ることを精一杯に表現することが大切で、
そこから先のことまで、踏み込むのは、欲張り過ぎかも。
そんなことを、制作中の自分に伝えたい気持ちです。

もちろん、なりふりかまわず自分勝手に作っていく、
というようなことを考えているのではなく、
今の自分にできるの精一杯の表現、
その尊さを大切にしていきたいということ。

そんなことを思いながら、
春の作品を膨らませていきたいと思っています。



WinterEP_S_resize2.jpg
Winter EP / organic stereo

http://shop.organicstereo.net/にて、
3曲の試聴と購入ができます。