500通りの帰り道

髪がぼさぼさになってきたので、
午前中、ひさびさの美容院へ。

ここ最近は、12/4の"点と展vol.2"に向けたリハと、
きのした宅と事務所でのミーティングをのぞいては、
あまり、部屋から出ることなく、
euphoriaのアルバム制作をしているので、
美容院へと向かう道のりは、心地よい息抜き。

電車の車窓には、
この季節独特の、透き通るような空気があって、
そこを通過する冬の日差しがまぶしかった。
この光景は、僕のとても好きなもののひとつ。

気分が心地よくなって、
そんなとき、ふと思い浮かんだことがあって。

こうして美容院に行くのは、あと何回あるのだろう。

だいたいひと月に1度、もう少し間隔が開くときもあるから、
年に10回と計算して。仮に、80歳まで生きられるとすると、
合計で500回ちょっと。

こんなことを今まで考えたことがなかったので、
無限にあるように感じていたことが、
このくらいの数字に収まるんだなぁと。

美容院でのんびりできてさっぱりできる感覚が
僕は好きで、だから、そこに向かう時間や、
帰り道の時間(寄り道が多くなったり)も、
いつもより、だいぶ、のびのびとした気持ちになります。

そういった気持ちを、あと、500通り、
存分に楽しめたらいいなぁ、と思いました。

おじいさんになったら、近所の床屋さんかな。
それでも、そのお散歩の時間がきっと特別なものに。