まわりの世界を歪ませず

以前のvoiceで、「偏見を持たないという偏見」について書きましたが、
あれからも、時々、そのことを考えています。

偏見から解放されることは、
自分のまわりに広がる、大きな世界と、
しっかりとつながっていくために、
とても大切なことであると思います。

ただ、実際の日々の中でどうしたらいいかとなると、
無意識の中で、自分の都合の良い形へ自動的に、
決めつけてしまう働きのある脳の性質から考えても、
なかなか難しいことだなぁ、と思います。

そもそも、そんなにいろいろと考えて、
どうこうなる問題ではないのかな、とも思ったり。


でも、ひとつ思い浮かんだことがありまして。

それは、「どんな場面でも人をバカにしない」という生き方。
それをこころがけるのはどうだろう。

自分とは異質のものに対して、
ちょっとイライラしたり、腹立たしくなることや、
否定的な考えを持つことは、ごく自然なことで、
それは、とても大切な感情であると思います。
でも、その姿勢の中に、少しでも、バカにしたような気持ちがあると、
どうしても、自分のまわりの世界は歪んで見えてくるのではないかなぁ。

「どんな場面でも人をバカにしない」。
シンプルだけれど、きっととても難しいこのテーマ。
頭の片隅に置きながら、じっくり膨らませていきたいと思っています。