毎日早起きできそうな一点の光

ちょっとした用事があって、
そしてちょっとした息抜きを兼ねての北海道旅行。
今回は、フェリーにて、大洗港から苫小牧まで20時間。
大洗港を深夜1:45に出航。

太平洋に見える朝焼けを見たくて、
朝5:30頃に起きて、真っ暗な海を眺めていると、
だんだんと、景色が見えてくる。
薄暗くてぼんやりとして、海なのか空なのか分からないほどに、
そのふたつが溶けあっていて、ひとつになったそれは、
だんだんと広がってくるオレンジ色に染められながら、
刻一刻とさまざまな表情を見せてくれる。

雲が出てきて、日の出の瞬間こそ見えなかったけれど、
冬の海を超えて、雲間から見えた一点の光のまぶしさで、
起きているのに、眠りのなかの世界のような不思議な気分。

こんな風景を味わえるのなら、
朝の苦手な僕も、毎日早起きできるようになるなぁ、と思ったり。

緩やかな船の揺れは心地よくて、
いつも以上に、読む本のなかの風景がふわふわと浮かんでくる。
途中、持ち込んだmacで、これまでに録音した音素材の
編集をしたり。こちらもはかどる。

夜8:00過ぎに苫小牧港に到着。
降り積もった雪、肌を刺すような寒さ。
ちょっとの間、東京から離れた場所で、
感じるものを大切にしたいと思っています。