しなやかなスタンス

一週間ほどかけて、自宅の家全体の
大掛かりな整理をしています。
屋根裏にも家族の大量の荷物があって、
保存するべきものと不要なものとを、
選別していく作業は、なかなか大変です。

大量のCD、書物、写真、ビデオテープ、などなどを眺めながら、
これは、パソコンに取り込んでおけばいいなとか、
これはインターネットですぐ調べられるな、と判断して、
大多数のものは部屋のスペースの都合上、処分していくことになります。

そんななかでも、とっておきたいな、と思うものたちというのは、
人から手渡しでもらったものや、
お気に入りすぎて、体に染み付いている存在のものなど。
そういった条件は、多くの人が共通であるかもしれません。
だから、この先、どんどんと情報化が進んでも、
物そのものの存在の大切さを意識したい、
と考えることにつながっていくと思います。

確かに、それは、とても正しいことですし、
ちょっと前までは、僕もその大切さばかりを考えていました。
でも、身の回りの至るところで起きている情報化の
目まぐるしい進化を思うと、
今は正しいことでも、その正しさが何年か先には
通じなくなることもあるのではないかなぁ、とも思うのです。
そうした社会の流れのなかで、どんな生き方をしていけばいいのか。
そうそう簡単に答えが見えるわけでもなく、
むしろ、答えなんてないような問題なのかもしれないけれど、
常に考え続けていくということが大切なのではないかなぁ。

世の中の流れにそのまま流されるわけでもなく、
だからといって、世の中に背を向けるわけでもなく、
しなやかなスタンスで、さまざまなことを
考えられたらいいな、と思っています。