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油彩作家 安田悠

euphoriaのライブにもよく足を運んでくれており、
美大時代からの友人でもある油彩作家、安田悠。

彼のウェブサイトを、リニューアル制作しました。


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トーキョーワンダーウォール賞受賞、VOCA2008出展、
トヨタアートコレクション収蔵、『美術手帖』はじめアート系メディアへの掲載など、
その活躍にはいつも刺激をもらってます。



新しいサイトは、今までより作品が大きく見られるような構成に。

恵比寿のギャラリーに彼の展示を見に行きがてら、
近くのカフェであれやこれやと打ち合わせた構想が、形になりました。

TOPページ左下の"FULL SCREEN"ボタンを押して、
ぜひ、その作品を堪能していただければと思います。


Yu Yasuda Official Website:
http://www.yu-yasuda.com/
*TOPページの画像は全13種類、サイトを開くたび、ランダムに切り替わります。

とおくをつなぐもの

百景の新しいミニアルバムのジャケットアートワークをやらせてもらうことになり、
今日は、素材の写真撮影。

百景の3人は、作品のアートワークに明確なイメージを持っているので、
制作も進めやすいです。

無事、約4時間の撮影を終了。
良いアートワークに仕上がりそうです。

ちなみに、一足先にサンプルを聞かせてもらってますが、
新作、すごく良いです!


*

話は変わって、

僕がサイトを制作させてもらったアーティスト/アパレルデザイナー中川正博氏の
ブランドzechiaと、ユニクロのコラボシリーズが、今日発売になったようです。

レディースのみですが、すごくかわいいので興味のある方はおすすめです。

> zechia × DI for UT(ユニクロ)


また、衣服部門で中川氏をメインクリエーターに迎えて行われている、
俳優・伊勢谷友介氏のREBIRTH PROJECTが、
今月号のMEN'S NON-NOに掲載されているようです。


高円寺でのグループ展

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東京・高円寺のカフェにて、
友人とグループ展をやっています。

油彩、植物、写真の展示で、
僕は、上のDMに使われている写真含め、写真作品4点ほど出しています。

詳細は以下になります。

◆non-standard world exhibition "Breath"◆

[会 場]百音 mone(東京・高円寺の小さなカフェギャラリー)
[住 所]東京都杉並区高円寺南3-45-9 TEL: 03-3317-4645
     JR高円寺駅 南口徒歩5分

[期 間]2008年10月8日 (水) 〜 10月24日 (金)
[時 間]平日 17:00-24:00
     土日 12:00-24:00
[休 み]10/14, 10/18, 10/20

※カフェ空間のためワンオーダーをお願いいたします。

produced by Kenji Takasaki
oil paintings by Mai Oura
photographs by Shota Sato
plants arrangement by Naoko Watanabe


特設サイトはこちらです。
http://www.non-standardworld.com/breath/

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10/24(金)までですので、
お近くにいらっしゃる機会があれば、立ち寄っていただけたら嬉しいです。


"silence in everywhere" 特設サイト

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ニューアルバム"silence in everywhere"の、特設サイトを公開。

リリースの度に毎回、特設サイトを作っていますが、
今回は特に盛りだくさんの内容です。

曲の試聴、メンバーによる全曲解説、メイキング映像、壁紙ダウンロードなどなど。
マウスの動きに反応するインタラクティブな表現なんかも盛り込みました。


ちなみに空の色は合成かと聞かれることがあるのですが、
曇り空に夜の都心の灯りがわずかに反射した淡い色彩を、
長い秒数、カメラのシャッターを開くことで定着させたもので、合成ではありません。

よくよく見ると木の葉っぱも、シャッターを開いている間にわずかにそよいで、
部分的にぶれているのがわかるかと思います。

とにもかくにも、特設サイト、ぜひチェックされてみてください。

>>> "silence in everywhere" 特設サイト

盤面見本

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"silence in everywhere"の、盤面印刷見本があがってきました。
ジャケットとの色合わせの確認。

CDジャケット関連は、いよいよ後は完成を待つばかりです。

色校

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先日入稿したeuphoriaニューアルバム"silence in everywhere"ジャケットの、
2回目の色校チェック。

デザインをしていて、色校のあがりを見るのは楽しみな瞬間のひとつです。
色校1回目の修正箇所も問題なく直り、無事OKに。

7月初旬に納品となるサンプル盤の完成が楽しみです。

Icelandic Atmosphere

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なんだかんだで作品としてまとめずにいたアイスランドでの写真を、
今、旅行記的な短めの写真集(A4変形判、全32ページ)にまとめています。

全体のイメージを設定して、まずは500枚の写真から50枚を選抜。
それをカードサイズ大でプリントアウトして、手で並び替えながらページ構成を練る。
この方法だと、全ページの流れを俯瞰するように作業できます。

前に、本のデザインは音楽をつくるのと似ている、と聞きました。
全体を通してのリズムと旋律の流れ、そしてその変化を作曲するように構成するのだと。

今回の制作で、その意識の重要さを実感。

50枚の写真からさらに必要枚数に絞り、文字を組みます。
写真を生かす文字の置き方を検討しながら作業。
写真と文字が調和して、気持ちいい空間が生まれる位置を探りつつ。

……というわけで、ここのところそんな作業を続けていました。
そして今日、製本してみたらなかなかいい感じの仕上がりです。

"Icelandic Atmosphere"というタイトルにしました。

今度は、この間の福島合宿で撮ってきた雪面の写真も、本にしてみようかと思っています。

一字一字

タイプフェイスデザイナーのシンポジウムに行った。

現在使われている代表的な日本語フォントを設計した5人のタイプフェイスデザイナーが各書体のコンセプトや制作過程を語り、フォントを使う側であるグラフィックデザイナーと研究者がこれからのタイポグラフィーについて討論するというもの。

例えば、JR、私鉄の駅名標などに使われている"ゴナ"、国道標識に使われている"ナール"といったフォントを設計した中村征宏、60年代、タイプフェイスデザイナーによって最初に実用化された新書体と言われる"タイポス"を設計した桑山弥三郎、MacOS Xに標準インストールされているヒラギノを設計した鳥海修など、著名な本文用書体の設計家が自らの書体を語った。

それぞれにコンセプトを持って設計されたフォント。
手書き制作のフォントは、一字一字、手書きでデザインされる。

日本語は、アルファベットと比べて圧倒的に文字数が多い。
1ウエイト(太さ)につき1万字以上を、一字一字、手書きで。

つまり、例えば6種類のウエイトがあるフォント制作のためには、
6万字以上の文字を書く必要がある。

一日、頑張って作業しても20字書くのが限界らしい。
一字一字は、それだけ時間をかけて制作されている。

想像を絶する、根気のいる作業。

本文用書体には、読みやすさと美しさが求められる。
そうでなければ、そのフォントは使われることなく消えていってしまう。

現在も幅広く使われているフォントを設計したタイプフェイスデザイナーたちの言葉には、重みがあった。

つくった人たちの声を聞いて、文字の見え方が、また少し変わった。