京都3. ”その人”が出ている音楽

会場では、出演者同士で会話が弾む。
気づくと、めずらしいことに、
出演者4組全員が同い歳。

初対面の人とは、いつも敬語を使うけれど、
そのことを意識しないで話すのは、新鮮。
相手のことも自分のことも、
なんだかはっきり見えてくる気がした。

organic stereoは3番目に演奏。
Tranq Roomの落ち着いた雰囲気と、
たくさんのお客さんのあたたかさに支えられて、
気持ちよく演奏ができました。

ラストに演奏したのは、企画者のアベフミヒコくん。
繊細で小さなうたごえからは、
大きな世界が浮かび上がって、
素晴らしい演奏だった。
MCでは今回の企画「音の輪」を振り返り、

「出演者それぞれの表現は様々だけど、
 すべて、”その人”が出ている音楽だった。」

と話していて、僕は、うんうんと頷きながら聞く。
僕も、”その人”が出ている音楽に大きな魅力を感じる。
これまでに感動をおぼえた音楽の多くがそうで、
自分自身の音楽においても、
その部分を大事にしたいと思っています。


初めて見るorganic stereoのライブを
楽しみに待っていてくれている人、
euphoriaのときからいつも足を運んでくれる人、
久しぶりに会う学生時代の友人たち。
東京から遠く離れた場所で、
出会えることができてうれしかった。
そして、「音の輪」に呼んでくれたアベくんや
共演者のみんな、スタッフのみなさん、Tranq Roomさん、
どうもありがとうございました。

遠征で演奏をすることの充実感を、
たっぷりと感じた、冬の京都ライブでした。

*

京都1. 旅の中で聴く音楽

京都2. はじめてのロケ地めぐり