冬にいるつもりの自分

スタジオを出ると、
春がすぐ側までやってきたような、
ぽかぽか陽気が広がっている。
帰り道、車の窓を大きくあけてみる。

このときの不思議で心地よい風の感触。
それは、まだ冬にいるつもりの自分が、
なにかあたらしいものに触れた、よろこび。


今日は、明後日2/25の、
nestでのライブに向けての
スタジオリハがありました。
2/5にアルバムをリリースしてから、
はじめてとなるライブです。

euphoriaの演奏を、今回初めて観る方も
きっとたくさんいるだろうな、
ということも頭の片隅に置きながら、
いつもに増して、意気込みたっぷりな
リハを終えました。

今回のイベント、"exPoP!!!!!"は、
入場無料、ドリンク代のみでたのしめる形式です。
お仕事帰りにでも、ふらっと、
ぜひぜひ、観にいらしてください〜。

euphoriaの演奏は21:15からの演奏を予定しています。
イベントの詳細は、gig infoページをご覧ください。


おばあちゃんのFAX

おばあちゃんがいたころの話。

僕:これでFAX送れたからね〜。
祖母:あんれー、紙が戻ってきちゃったじゃない。

データとして送られる、
という概念が分からないために、
紙そのものが、相手の家のFAXに
届くと思っていたおばあちゃん。
その場で大笑いした僕とおばあちゃんですが、
まだ半信半疑の様子でした。

そんな出来事が以前にあったのですが、
それとちょっと似たような感覚が自分にも。

*

先日、自分自身の、
長いスパンでのこれから先の予定を考える際に、
ひとまず、今、自分の頭の中にあるすべてのことを
すべて紙に書き出す作業をしていました。
するべきことからやりたいことなど、
規模の大小かまわず、ひたすら書き出す作業。
4時間くらいかけて、もうすべて出し切ったぞ〜、
と200項目ほど書き上げました。

結構大変な作業なのですが、
これをした後の爽快感はそうとうなものです。

そして、そのひとつひとつをmacに入力して、
最終的にはその膨大な量の項目を
iPhoneに移行し終えました。

この中に、今現在の自分が、
考えたことのすべてが収まっている、
そう思うと、なんだか、うれしくなって、
こころにゆとりが生まれてきました。

それと同時に、iPhoneに重さを感じたのです。

当然、データなのですから、
そんなはずはないのだけれど、
作業の達成感と、自分の念のようなものが大きくて、
そう感じてしまったのかもしれません。

これって、おばあちゃんのFAXと似ているなぁ、と。

*

僕の世代は、かろうじて、
「もの」そのものに触れながら、
成長してきたと思います。
だから、iPhoneの重さみたいなものを、
おかしな話だと思いながらも、想像することができます。

でも、少し先の、未来の子どもたちは、
今以上に、もっともっとデータ主体の
生き方になっていくのかなと思うと、
僕とおばあちゃんのやりとりと同じようなことが、
また起きるのかもなぁ、なんて思いました。

「おばあちゃんのFAX」というように
「おじいちゃんの〜」というブログを、
僕の孫が書いるところを想像してみたり。

いつもの、このパターン

オリンピックが始まる前は、
ニュースなどを観ながら、
盛り上がり過ぎだよなぁ、なんて思うのですが、
いざ始まってみると、のめりこんでしまう、
いつもの、このパターン。

ものすごくハードな練習や、
想像すらできないプレッシャーの大きさに、
日々耐えながら、過ごした4年間が、
この30秒間に詰め込まれていると思うと、
テレビ越しで観ているのに、
なんだか、胸がざわざわしてきて、
立ち上がりながら応援した、
女子モーグルの決勝。

メダルがどうのこうのというよりも、
なんだか、じわじわと響くものがあって。

そして、上村選手のインタビュー。
とても礼儀正しい受け答えのなかで、
ときおりにじみでる
子どものような素直な表情を見ながら、
じーんと、こころが熱くなりました。

たのしい部分へ

Ustreamで坂本龍一と津田大介の対談を見る。
http://www.ustream.tv/recorded/4687750


デジタル技術がものすごい早さで発展している現在。
その中での音楽のあり方についてを考えるときに、
この二人の存在は、僕の中で以前から大きくて。

昨年、「ユリイカ09年4月臨時増刊号 総特集=坂本龍一」で、
津田さんが記事を寄せていたのもおもしろかったけれど、
こうしてはじめて、対談という形で、しかも、映像で、
おまけにリアルタイムという形で見れたことに、
うれしいおどろき。

内容は、デジタル配信、著作権、twitter、
などなどを起点に、とても興味深いものでした。

*

こうして、次々に新しい技術が進展していくなかで、
音楽の伝わり方もどんどんと変化してきていて、
その速度は、さらに加速していくのでは、
と多くの方が感じていると思います。

そんななかで、いかに、
”音楽が持つ大きな力”を、
深く見続けていくことができるか。


ミュージシャンもレコード会社もリスナーも、
音楽に関わるすべての人の意識や考え方が、
影響を与えあうことのできる今の時代。

この先の予測がまったくもって出来ない状況では、
僕自身、ちょっと気を抜くと、
悪い面ばかりに意識が向いてしまうときがあります。

でも、出来る限り、たのしい部分へ
意識を注いでいけたらと思っています。

目の前のことをたのしもうとしないと、
行き先がどうであれ、もったいないなぁと思うのです。

期末試験前のメロディー

学校でテストに備えて、
徹夜するくらいの勢いで、
勉強をしているときに限って、
勉強以外のことで、
ものすごいひらめきが湧いてきてしまう、
不思議な感覚があります。

僕が学生だった時も、期末試験の頃に、
いいメロディーが沢山浮かんできた記憶があって、
よりによって、テスト前に、
完成してしまった曲も数多い。

今は、テストがあるわけではないけれど、
昨年、euphoriaのアルバム制作の締め切りに、
ひやひやしながら、
バタバタと過ごしていてたときは、
どうやら、期末試験前の雰囲気にも似ていたようで、
やはり、いい感じのメロディーが、
次々に生まれてきていました。

そのひとつひとつを聴きなおしています。
中には、これ誰の曲?と思えるくらいに、
新鮮な響きを見つけては、にやにやしながら、
ひととおり、整理をしている、今日この頃。

食生活をていねいに

アルバムの制作が完了して、
マスタリングを終えた直後は、
いつも、大きな開放感に包まれていたけれど、
今回は、少し違う感じがしていました。

確かに、ほっとした気持ちにはなったけれど、
まだ、なにか、重さのようなものが残っていて。

それが、5日の"fluidify" launch partyに対する、
緊張感だったようで、
無事、イベントを開催できて、やっと、
肩の荷が降りたといいますか、
久々に、らくーな、気持ちになっています。

*

日曜日、午後の日差しが心地よかったので、
川沿いの道を、久々、散歩にでかけると、

08%2022%2000%2052_resize1.jpg

きれいな梅の花が咲きはじめていました。
梅の花には、よい思い出が詰まっていて、
道ばたで出会うと、ついつい、
長いこと、足を止めてしまう。

*

夕食は、鶏つくねのお鍋。
この季節、身体もこころもあたたまります。
今年初めての春菊が、とても美味でした。
ケンタロウのレシピにハズレなし。

制作などで、バタバタしてくると、
どうしても、食事がおろそかになってしまいます。
ひどいときは、食べることを忘れてしまったり。

でも、こうして、おいしいものを食べると、
自然と元気な、豊かな、気持ちがわいてきて、
ゆとりまでも生まれてきそうです。

だから、これからは、
忙しいから、食生活が雑になってしまうのではなく、
食生活が雑だから、忙しくなってくる、
そんなふうに考えられたらいいなぁ、と思ったのでした。

もう、それだけで、しあわせ

" fluidify "のLaunch Partyに
足を運んでくださったみなさん、
どうもありがとうございました。
こころあたたまる素晴らしい演奏をしてくれた、
百景の3人、どうもありがとうございました。

*

ライブ中にも少しお話しましたが、
今回のリリース形態へ、不安ながらも、
辿り着いた経緯について。

アルバム全曲を無料で、
高音質で、という形式は、
CINRAのインタビューでもお話しているように、
僕たちは音楽活動を通して、
なにを一番大切にしたいのか、
ということをどっしり追求していくなかで、
辿り着いたかたちです。

その経緯は、まさしくその通りなのですが、
それよりも、もっと、根本的な、
最も深い部分に位置するものがありまして。

それは、euphoriaのこれまでの長い活動を、
常に、支えてくれている人がいるということ、
応援してくれる人がいるということ、
新しい音源を
楽しみにしてくれている人がいるということ、
そして、ライブにまで
足を運んでくれる人がいるということ。

そういった方たちの存在があったからこそ、
今回の完全無料というリリース形態の発想が
大きくなっていったのだなぁ、と。

すごく大切なことなのですが、
これまで、無意識の部分に位置していたために、
具体的にことばにする機会が少なかったこと、
それが、今回のリリース記念のライブで、
ステージに立ちながら見ることのできた、
たくさんのお客さんの表情を通して、
ひしひしと浮かび上がってきたのでした。

*

これまでに、あまり例のないリリース形態なので、
自分たちでさえ、この先、どんな変化が見えてくるのか、
ほとんど、分からない状態でいます。
そこには、正直、恐ろしい気持ちもたくさんあります。

でも、アルバム全曲完全無料リリース
ということを通して、
僕たちの音楽を聴いてくれる人がいるということへの、
「ありがとう」の気持ちが、今まで以上に、
色濃く、膨れ上がってきたということ。
もう、それだけで、
本当にしあわせな気持ちになりますし、
今回の試みが出来て、よかったなぁ、と思っています。

ほんとうにどうもありがとうございます。

*

ここをはじまりとして、
このさきの活動も、コツコツ積み重ねていきます。

euphoriaのライブを観て気に入ってくれた方、
アルバム"fluidify"を気に入ってくれた方、
よろしければ、その感想を、
友人だったり、そばにいるひとに、
ほんのひとこと、伝えていただけたら、
そして、こういうリリースをしていることを、
伝えていただけたら、とてもうれしいです!

はじまり

朝から昼過ぎまで、
明日のリリース記念ライブに向けたリハを
西荻窪のスタジオにて。

新しいアルバム、" fluidify "の制作にかけてきた、
ひとつひとつの時間が、
3人それぞれのなかでひろがっていて、
そして、そのすべてが重なりあって、
リハの時点で、ぐっとくる瞬間が、多々ありました。
明日のライブが、とてもたのしみです。

*

リハを終えると、すぐに、
特設サイトの仕上げ作業を、
しょうた司令塔のもと、すすめる。

細かなトラブルもあって、0時に間に合うかぁ、と、
やや不安になりながらも、
数回の完成テストを経て、
無事、特設サイト、公開することができました。

*

まるで、大晦日、新年がやってくる、
その瞬間を待つときのような気持ちで、
時計をじっと見つめていました。

そして、0時になった途端に、
世界各国からものすごい数の方々が、
サイトにアクセスしてくれていて、
びっくりしつつも、とてもうれしい気持ちに。
どうもありがとうございます。


ここから新しいなにかが、はじまっていくことを、
たのしみに、コツコツと活動を進めていきます。

まずは、本日(5日)のリリース記念ライブ、
大切にしたいと思っています。

リリースまであと少し

間近に迫った、新しいアルバム” fluidify "、
配信開始に向けた準備の日々。

今日は、配信用のMP3データを作成していました。
MP3への圧縮方法にも、いろいろな種類があり、
ひとつひとつ吟味しながら、
今回の作品にベストなシステムで
MP3データを作成しました。

MP3でも、これほどしっかりとした、
音質を保てる圧縮方法があることを知って、
僕のiTunesのライブラリすべてを
もう一度、読み込みし直してみたくなったり。

*

web関連は、
アルバム特設サイトに加え、
ダウンロードのためのシステムを、
しょうたがコツコツ構築中。
尊敬してしまうほど、
いつも余裕しゃくしゃくで、
すべてをこなす彼ですが、
今回ばかりは、
作り上げなくてはいけないものの量が、
膨大すぎて、カツカツでがんばっております。

途中経過を随時、見せてもらっていますが、
とても素晴らしい仕上がりになってきています。

夜、寝るのがちょっと遅めの方は、
2/5の0時をめがけて、ぜひぜひ、
できたての特設サイトへ、
遊びにいらしてください〜。
そして、ニューアルバムを
入手していただけたらうれしいです。

*

きのしたは、新しく作った、
"fluidify"Tシャツの仕上がり確認や、
ニューアイテムのバッチのことで、
事務所を往復したり。

*

リリースに向けて、
3人それぞれ、あれこれ、動きながらも、
2/5当日のリリース記念ライブに向けての、
音合わせに、全神経を集中させて過ごしている、
そんな、今日この頃です。