2009年06月26日 [ "euphoria"
everyday
]
一日分、若返る
同じ一日の過ごし方でも、
なにを進めるかの目的や、
なにを楽しもうかということが、
明確になっているかどうかで、
あっという間しか生きていない人と、
長い時間を生きてしまう人とがいます。
そのおかげで、
同じ年齢であっても、
若々しい人と老け込んだ人がいるのかもしれません。
早朝から8時間通しで、
euphoriaの新しい曲制作を、三人揃ってスタジオにて。
途中、お昼ご飯を食べた20分ちょっとを除いて、
ひたすら、それぞれの奏でる音に向かい合い、
だんだんと形になってきている
新しい曲の世界にどっぷりとのめりこんでいく。
そして、かなり手応えのある、これはよい!
と思えるその曲が仕上がりました。
ふと気づけば、あっという間の8時間。
急いで、スタジオの片付けを済ませる。
自宅に向かう、帰り道、あっという間に過ぎた今日一日を思い、
一日分、若返ったような気がしました。
家に着いて、新聞を眺める。
まだまだ若いのに、というような記事を読みながら、
亡くなったマイケル・ジャクソンのことを思う。
50という年齢のなかで、彼は、どれほどの時間を過ごしたのだろう。
2009年06月12日 [ everyday
]
ボタンダウンのシャツからTシャツに
夜のスタジオを終えて、車での帰り道。
暗くて細い、人通りの少ない道を走っていると、
ルームミラーにまぶしすぎるくらいに強烈なひかり。
なんだなんだと見てみると、大きなバイクが二台、
僕の車にだいぶ接近した状態で後をつけてきている。
人通りが少ない道なので、なんだか、ちょっと不気味。
道を曲がってもぴったりと着いてくるから、ほんとうに怖くなる。
とりあえず、ドアの鍵は、ばっちりと、すべて閉める。
しばらく走って、ちょっと道幅が広がったところで、
ぎゅーんとスピードを上げて、とうとう僕の横に現れた。
目を合わせないようにと、懸命になっていると、
トントンと窓ガラスを叩く音。
もう仕方ないと、覚悟を決め、目を合わせると、
そこにいたのは、警察官のふたり組。
びっくりして窓をあけると、
「はい、一時停止違反ね〜」と。
あらら、そうきましたか。
怖いなにかに追われているとばかり思っていたので、
一時停止のところでは、減速したものの、
教習所のときのような、完璧な停止はしなかったのです。
「なーに急いでるの?、親族が危篤とかですか?」
なんて言うものだから、
さすがに、「おいおい警察官よ」と思ったけれど、
「追われていると思いました」とゆっくり話すと、
なにも言わずに、スルーされて、書類を渡されたのでした。
腹立たしいというような次元でもないような、そんなできごと。
罰金は7000円。
このじめじめした季節を乗り越えるために、
さっぱりとしたボタンダウンのシャツでも買おうと
机にしまっておいた定額給付金だったのですが、
残念ながら、シャツはあきらめて、Tシャツにすることに。
とほほ。
2009年06月08日 [ "euphoria"
]
より確かなつながりを
点と展 vol.1、足を運んでくれたみなさん、
出演してくれたみなさん、どうもありがとうございました。
今までに感じることの出来ないでいたものとの
新しい出会いや、気づきを大切にしたいという思いから、
"点と展"というイベントを開催していこう、という運びになりました。
点のままでいることと、
回りの人やものと新たに出会うこと、
それは、相反することのように感じるかもしれません。
でも、点であるということは、
どういうことなのだろうと考えながら、
身の回りのものや、出来事に接することができたら、
そこにはきっと、より確かなつながりが、
生まれてくるのではないかなぁ、と思っています。
vol.1で感じたこと、学んだことを踏まえながら、
肩肘張らずに、のびのびとしたイベントにしていけたらと思っています。
次回、点と展 vol.2は、10月頃に開催予定です。
よろしければ、どうぞおたのしみにしていてくださいね。
2009年06月04日 [ everyday
]
ルールを見つけて自由を知る
ある一定のルールを決めるということは、
一見、表現の可能性を狭めることのように思えるけれど、
むしろ、表現の奥深さのようなものを
追求していくことにつながるのではないか。
最近、建築に関する本を読んでいたのですが、
そこに興味深いお話がありました。
スペインの建築家ガウディが活躍した時代は、
エッフェル塔に象徴されるような鉄やコンクリートなどの
近代的な工業材料が出現したけれど、
ガウディはあえて古くさい石とレンガを使い、
カタルーニャ地方固有の伝統的な工法を採用する建築を追求した。
風土的な、あるいは技術的な限定の下で実行することによって、
創造性が生まれ、あのサグラダ・ファミリア大聖堂に行き着いた。
それから、安藤忠雄の場合は、
鉄とガラスとコンクリートという素材を中心にして、
幾何学による構成で、建築をする。
「誰にでも開かれた材料と構法をもって、
誰にでもは決してできない建築空間をうみだしたいと思っているのです。」
音楽家に関して言えば、たとえば、
sc-88proというDTM初心者が
まず始めに揃えるようなチープな音源と、
mac os9までしか対応していない
Opcode EZ-Visionというシーケンサーのみで、
今も制作を続けているレイハラカミの存在であったり。
それから、中野正貴の「TOKYO NOBODY」という写真集は、
「誰もいない東京」というルールを元に、
正月やGWなど本当に人がいないときに、
本来ならば人が多いはずの”東京らしい”場所での
撮影を長年に渡って撮り続けた作品。
最新号のブルータスでのインタビュー、
「簡単なルールを決めておいたほうが、写真が走り出してくれる。」
ということばは、「TOKYO NOBODY」を通して、
力強く、響いてきます。
*
ここからは、お話が飛躍してしまうのですが、、
ルール。
それは身の回りに存在しているものにも、気づかないだけで、
実は、たくさん存在しているのではないかな、とも思うのです。
それゆえに、たのしみが生まれたり、よろこびを感じたり、
ときには、腹立たしい思いになったりするのかもしれない。
こんなことを言うと、なんとも安直にと笑われるかもですが、
たとえば、「人は必ず死んでしまう」というのも、
言ってみれば、それもルールであって、
そのことにどれくらいの意識を注げるかで、
日常の見え方も変化してくるのでは、思います。
本当の意味で、自由であるということも、
ルールという存在を知ることなしには、
感じることができないのではないかなぁ。
そのルールとどう向き合うか、
そこでは、ルールからはみ出すという
選択ももちろんあって、
そんな局面をどれだけたのしめるかが、
自由に生きるということなのではないかなぁ、と思うのです。
2009年06月02日 [ "euphoria"
]
群がることなく、点のままで
大多数の人たちのなかに身を委ねること、
大多数の意見をそのままのかたちで受けること。
そうすることは、その瞬間、瞬間では、
快適と感じるかもしれない。
確かに、疲れ果ててしまっているときや、
なんにもやる気がおこらないときなどでは、
そうせざるを得ないこともあると思います。
でも、こういったことに、
あまりに無神経であり続けると、
そのうちに、もう、取り返しのつかないような、
大きなリスクを背負うことになるのでは。
「素朴であったり孤独なものそれ自身の中には、
人の美しい情念を呼びおこしてくれるしあわせがある。」
詩人の西脇順三郎のことばがしなやかに響いてきます。
*
euphoria主催のイベント、"点と展 vol.1"に向けた準備の日々。
群がることなく、点のままで、展開していく。
その過程のなかでの、価値ある出会いや発見を
大切にできたらと思っています。
この思いは、共演するバンドのみなさんとの関係もそうですし、
"点と展"というイベントに足を運んでくださる方々とも
共有していくことができたら、ほんとうにうれしいです。
お時間があれば、6日(土)、ぜひぜひ。
"点と展 vol.1"の詳細