響きの豊かさ、思い描く音

明日からのeuphoriaレコーディングに向けての準備をしていました。

今回のレコーディングは、euphoriaが常日頃、使っている、
リハスタの一室を72時間借り切って、行います。
レコーディング専用スタジオの多くは、様々な楽曲の録音に対応するため、
音が響きすぎないデッドな作りのところが多いのですが、
euphoriaが普段使っているリハスタは、響きが豊かで、
その響きかたが、euphoriaの音、特に今回の作品の雰囲気にぴったりなのです。
通常のレコーデイング専用の部屋に比べ、
機材回りなどでの、いろいろな苦労を覚悟のうえで、
思い描く音を作り出すために、3人の力を合わせたいと思っています。

自宅のG5(大きなパソコン)や、モニタースピーカー、
十数本のマイクや、数多くの機材を搬入する、
そして、ゼロからセットアップいていく、
それだけでも、だいぶ労力を使いますが、
それに加えて、最も重要な演奏もあるわけで、
明日からの丸三日間、冷静さと集中力を大切に、
ひとつひとつの音と向き合いたいと思っています。

今からは、そのスタジオにて、最終リハに行ってきます〜。

6月に ” December ”

もうすぐ卒業のシーズンがやってくるので、
それをテーマにした歌詞やタイトルの音楽が、
数多くリリースされることと思います。
別れだったり、新しい出発だったり、
そういった感傷的になりやすいときには、
音楽もいつも以上に印象深く響くのでしょう。
そんなタイミングを狙って、レコード会社もピンポイントで、
その季節にあった作品を発売して、
売り上げもしっかりと伸びるようです。

卒業の他にも、クリスマスだったり、
さくらだったり、夏のビーチだったり、
いろいろなタイミングがありますね。

こういったリリースというのは、
リスナーにとってみれば、
ごく自然なタイミングであると思いますが、
音楽をつくる側としては、
曲をつくって、CDとしてお店に並ぶまでには、
レコーディング、マスタリング、プロモーションといった流れを踏まえると、
どう頑張っても、3〜4ヶ月、多くは半年くらいの時間を要することになります。
ですので、これから数ヶ月後にやってくるタイミングを見越して、
新しく曲をつくるという、なんとも器用なことをしている状況なのですね。

*

はてさて、たとえば、仮にですが、
こうしたことを僕がやってみようとしても、
それは、なかなかできそうにありません。
今日は空が澄みわたっているなぁとか、ぽかぽか暖かいなぁ、というような、
そのとき身の回りに起きている環境と自分のこころとが共鳴したときに、
音楽が、ふっと湧いてくることが僕は多いので、
たとえば、卒業のシーズンにこころが揺れ動いて、生まれた曲も、
卒業のタイミングには間に合わないのです。
(だいぶ待って、ちょうど1年後にリリースという方法はありますが・笑)

euphoriaは今、新しい作品を制作していて、
そのなかに収録予定の、"December"という曲があります。
この曲は、タイトルのとおり、
こないだの12月に、生まれた曲です。
12月に感じること、それは、
その1年のことを思い返したり、新しい年のことを思い描いたり、
師走特有の慌ただしさだったり、クリスマスの街灯りだったり、などなど。
そんな独特の雰囲気を味わうことが、僕は好きなのですが、
そうしたなかで、とても大切なギターのメロディーが浮かんできたのです。
3人でのバンドアレンジもばっちりと決まり、
euphoriaにとって、とても重要な1曲として仕上がりました。

で、この曲を収録した作品のリリースは、6月頃を予定しています。
"December"を6月に、という見事、正反対のタイミング(笑)。
梅雨のじめじめした季節に、12月のことを思い浮かべる、
それもまた良いのでは?と、
調子良く、自分のなかできれいにまとめてみたり。


なんだか、長々とした文章になってしまいましたが、書きたかったことは、
"December"という新曲をお楽しみにしていてくださいね、
ということだったのでした。


ちょっとしたこと

ちょっと面倒だな、ということ。
それをする労力なんて微々たるものだけど、
それをしないでいると、
後になって、かなり大きな問題にふくれ上がってしまう。

それとは反対に、
そのちょっとしたことを
ひとつひとつこなしていくことで、
いつのまにか、日々の暮らしが大きな充実感に満たされていく。


雪解けとモンポウ

窓を開けて聴こえてくる、雪解けの音のやさしさや、
フェデリコ・モンポウのピアノ曲のしなやかな音色に、
耳を傾けることで、ときどき耳を休ませる。

euphoriaのプリプロテイクのミックスと、
auxinのアルバムのミックスに多くの時間を費やす日々。

ここ数日間、体のなかで、
もっとも酷使されているのは、
間違いなく、耳でしょう。

耳が鍛えられている感覚が確かにあります。

そして、この耳と仲良くしていかなくては、と思う今日この頃です。


*


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おばあちゃんのことば

僕が学生だった頃に、おばあちゃんはよく、
「ひろちゃん、大きくなったらNHKで働いたらいいよ」、
といっていました。

今もそういう風潮はあると思いますが、
昔のひとにとってのNHKとは、
とても大きな存在だったのでしょう。

先週の土曜日(2/9)、
NHKのおはよう日本という番組内の
「八ヶ岳で冬を楽しむ」という特集で、
organic stereoの「Upon My Soul」が
BGMとして採用されたことを知ったとき、
ふと、おばあちゃんのことを思い出しました。

まぁまぁ、曲が流れただけでしょ、といわれたらそれまでですが、
僕にとっては、なんだかうれしいできごとでした。

高校生のときに、
それまでのテープレコーダーに比べ、
高音質で録音できるデジタルMTRを購入して、
わくわくしながら、「Upon My Soul」を録音しました。
そして、完成したものをCD-Rにいれて、
それをリビングのスピーカーで、
おばあちゃんと一緒にソファに座って聴きました。
その当時、90歳をこえていたおばちゃんがつぶやいてくれた、
「あらぁー、とってもきれいな音楽だね〜」ということばが、
今も、僕のこころのなかから、たしかに聴こえてきます。


organic stereo newsページ
http://www.organicstereo.net/news

朝のひかりに目を細める

euphoriaのプリプロレコーディング、
翌日はorganic stereoのPV撮影で、
両日、朝4〜5時に起きるというスケジュールでした。

朝の苦手な僕も、さすがにこうやって予定が決まっていると、
しっかりと早起きができます。
街の色がまだ薄暗いなか、車を運転していて、
だんだんと広がってくる朝日を受け止めるこの感覚。
とても清々しい気持ちになります。

本来、人の生きるリズムはこうあるべきなんだろうな、
なんて思いながら、フロントガラス越しの朝のひかりに目を細める。

*

朝方の生活リズムにシフトしたいと、常々思っているものの、
なかなか、実現できずにいるのですが、
思えばいつも、一気に早い時間に起きようとして、失敗ばかり。
これからは、1日ごと、ほんの15分ずつ、
早く起きる習慣を積み重ねていきたいなぁ、と思っています。

苦手意識はあるけれど

euphoriaのプリプロレコーディングを明日に控え、
機材まわりの準備をしていました。

録音のときにとても重要なマイクプリアンプの、
真空管を新しいものに交換してみたり。

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工作とか、電子機器の組み立てとか、
あまり得意ではない、
というか苦手意識のほうが強い僕なのですが、
それ以上に、よい音を録りたいという追求心が勝って、
こういった細かな作業もするようになってきました。

苦労しながらも、自分なりに手を加えてみて、
求めている音に近づいたときのよろこびは、
とても大きなものだったりします。

ミドルレンジの伸びが心地よくなったマイクプリアンプ。
明日の録音では、スネアのマイクに通してみようかな。


もっと自由な存在

本日(2/6)発売のダ・ヴィンチ3月号に、
organic stereo "The Stories Linger in My Mind"の
ディスクレビューが掲載されています。

僕は、普段、おもしろそうな本を選ぶ際に、
毎月のダ・ヴィンチのお世話になっていて、
毎号たのしみにしている雑誌のひとつです。

ダ・ヴィンチの音楽レビューは、月にわずか12枚程度で、
メジャーの方々がほとんどなので、
99%無理だろうな、と思っていましたが、
好きな雑誌だったので、ダメもとで音源を送ってみたところ、
びっくりしたことに、編集部のかたが気に入ってくださり、
掲載してくれることになったのです。

音楽誌以外の媒体で、作品を取り上げていただけたことで、
新たなリスナーのかたと出会えたらとてもうれしいな、と思います。

以前のvoiceでも書いていたと思いますが、
僕の音楽作品が、音楽に詳しいかたに、
気に入っていただけるのがうれしいのは、もちろんのことですが、
「そんなに音楽には詳しくないんだけど・・・」、
というかたにも気に入っていただくことができたら、
本当にしあわせです。
音楽はきっと、もっと自由な存在。

このことは、僕が、音楽をつくるときに
こころの片隅でいつも意識していることです。

本屋さんに行く機会がありましたら、
ぜひご覧になっていただけたらと思います。
奥田民生さんや吉田拓郎トリビュートや木村カエラさんのあいだに、
ちょっと場違いな(笑)、organic stereoです。